【川崎で審美治療】ホワイトニングの効果が出にくい歯とは?

歯科クリニックのホワイトニングでは、市販の商品では扱えない薬剤を使用し、ブラッシングでは落とせない着色を落とすことができます。

しかし、すべての方がホワイトニングの効果を十分に得られるのかというと、決してそういうわけではありません。

今回は、ホワイトニングの効果が出にくい歯について解説します。

ホワイトニングの効果が出にくい歯の特徴

以下の特徴がある歯は、歯科クリニックのホワイトニングでも十分に白くできないことが予想されます。

・テトラサイクリン歯
・被せ物をしている
・加齢によって着色している
・エナメル質が薄い
・ホワイトスポットがある
・フッ素コーティングをしている
・歯冠部歯髄退縮が起きている

各項目について詳しく説明します。

テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリンという抗生物質の影響を受けている歯をいいます。

テトラサイクリンは数十年前まで風邪薬に使用されていたもので、現在は歯への副作用が指摘されたことから、妊婦や幼児への使用が控えられています。

しかし、現在20代後半~40代の方は、子どもの頃にテトラサイクリンが含まれる風邪薬を服用した経験がある方もいます。

このような方は、歯に薄く黄色い縞模様がついていて、こちらをテトラサイクリン歯といいます。

またテトラサイクリン歯がある方は、とても根強い着色が起きていることが予想されるため、その部分はホワイトニングでもなかなか白くできません。

被せ物をしている

歯科クリニックで虫歯治療などを受け、被せ物をしている部分についても、ホワイトニングで白くすることは不可能です。

歯科クリニックにおけるホワイトニングの薬剤が効果を発揮するのは、あくまで天然歯だけです。

そのため目立つ部分に被せ物を装着している場合、ホワイトニングをしても被せ物だけ染まらず、色が目立ってしまう可能性があります。

加齢によって着色している

加齢が原因で着色している歯についても、ホワイトニングで白くすることは難しいです。

歯の外側にはエナメル質、内側には象牙質がありますが、エナメル質が透明に近いのに対し、象牙質は黄色っぽい色をしています。

年齢を重ねると、外側のエナメル質が少しずつ減少し、内側の象牙質が透けるようになります。

つまり加齢による歯の変色は、着色ではなく中の色が透けているだけであるため、ホワイトニングをしても改善しないということです。

エナメル質が薄い

加齢以外の理由によって歯のエナメル質が薄い歯も、ホワイトニングの効果はほとんど得られません。

例えば、炭酸飲料を毎日飲んでいるような方は、歯のエナメル質が溶けて薄くなってしまいます。

こちらは酸蝕歯と呼ばれるもので、加齢によってエナメル質が薄くなるのと同じく、内部の象牙質が透ける原因になります。

そのため、ホワイトニングを行ったとしても、他の歯と比べて色が変わりにくい傾向にあります。

ホワイトスポットがある

ホワイトスポットがある歯も、ホワイトニングですぐには白くできない可能性が高いです。

ホワイトスポットは、歯の表面に現れる白い斑点です。

虫歯や乳歯の際の外傷、フッ素の過剰摂取などによって起こります。

またホワイトスポット自体をホワイトニングで改善するのは難しく、方法としてはあくまで他の歯を白くすることで、目立たなくするという方法になります。

そのため、何度もホワイトニングを行わなければ、ホワイトスポットを目立たないようにするのは難しいです。

フッ素コーティングをしている

フッ素は虫歯菌の働きを弱めるなど、歯にとって非常にメリットのある成分ですが、フッ素コーティングをしている歯はホワイトニングの効果を得にくいです。

なぜなら、フッ素にはホワイトニング剤が歯に浸透するのを阻害する作用があるからです。

ちなみに、フッ素に対して歯の黄ばみを改善するような効果を期待する方もいますが、こちらの考えは正しくありません。

フッ素はあくまで歯の再石灰化をし、汚れが付きにくい状態をつくる物質です。

ホワイトニングの薬剤のように、歯の内部に沈着した色素を除去する作用はありません。

歯冠部歯髄退縮が起きている

打撲などの外傷により、歯冠部の神経が退縮して石灰化することがあります。

こちらを歯冠部歯髄退縮といいますが、こちらの現象が起きている方はホワイトニングの効果を得にくいです。

外傷が原因の変色は、着色とはまた別物だからです。

また外傷などの理由により、歯の神経を失った失活歯を放置すると、同じように歯の色が変色することがあります。

このような歯も、ホワイトニングで白くするのは難しいです。

まとめ

歯科クリニックでホワイトニングを行う上で意識したいのは、とにかく歯を白くすることではなく、全体的にバランス良く白くすることです。

前述したような歯がある場合、一部だけ染まらず、ホワイトニングを行う前よりもかえって不自然な見た目になる可能性があります。

そのため、治療によって改善できる歯については、ホワイトニングを受ける前に治療しておくことをおすすめします。

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