【川崎で虫歯治療】牛乳が持つ虫歯予防効果について

普段の習慣として、牛乳を毎日欠かさず飲んでいるという方は少なくないかと思います。

子どもの頃から飲んでいて、大人になっても自然と飲み続けているという方もいるかと思いますが、実は牛乳には虫歯予防効果があるとされています。

今回は、こちらの内容について詳しく解説したいと思います。

牛乳はカルシウムを豊富に含む飲み物

”牛乳=カルシウム“というイメージがあるほど、牛乳はカルシウムが豊富な飲み物として有名です。

そして、カルシウムは虫歯を予防するにあたって欠かせない成分の一つです。

歯は主にエナメル質、象牙質、セメント質などの組織で構成されていますが、カルシウムが不足して供給されなくなると、これらの歯の組織の修復が適切に行われず、歯の健康は損なわれます。

また、エナメル質は食事や酸によって溶けてしまいますが、カルシウムは歯の再石灰化を促すため、こちらによって歯の表面が保たれ、虫歯や歯の感覚を防ぐ役割を果たします。

ちなみに、牛乳に多く含まれるカルシウムは、子どもの歯や骨の成長を促すイメージが強いですが、永久歯の健康にも大きく関わっています。

つまり、大人になってもカルシウムが不足すると、虫歯のリスクを高めてしまい、永久歯を失う可能性があるということです。

牛乳が持つ虫歯予防効果まとめ

牛乳が持つ虫歯予防効果をまとめると、以下のようになります。

・口内の酸を中和する
・歯の表面のプラークを付きにくくする
・再石灰化を促す
・唾液の分泌量が増える
・抗菌作用 など

ちなみに、口内のプラークの量が減ることは、虫歯だけでなく、歯周病を予防することにもつながります。

また、唾液の分泌量が増えることにより、口内がきちんと洗い流され、歯の汚れが取れやすく、口臭も発生しにくくなります。

牛乳を飲むタイミングについて

虫歯予防として牛乳を飲む場合は、食後がおすすめです。

食後に牛乳を飲むことにより、食事によって酸性になった口内を中和させることができます。

虫歯の原因となる口内環境が整うため、これだけかなりの予防効果があります。

ただし、夕食後、夜寝る前に牛乳を飲むときは注意が必要です。

特に寒い時期などは、寝る前にホットミルクを飲み、自律神経を整えているという方も多いですが、飲んだ後はそのまま就寝してはいけません。

飲み終わった後は、必ず歯磨きをしてください。

牛乳の虫歯リスクについて

牛乳を飲んだ後、歯を磨かずに過ごしたり、そのまま寝てしまったりすると、かえって虫歯のリスクが高まる可能性上がります。

牛乳には、乳糖という糖が含まれていて、口内の虫歯菌がこちらをエサにすると、酸が形成されて歯が溶け出し、虫歯になることが考えられます。

ちなみに、こちらは虫歯のリスクとは関係ありませんが、牛乳を飲みすぎると太ることにもつながります。

例えば、牛乳を1日1リットル飲んでいる場合、それだけでおよそ600kcalを摂取することにより、こちらは太る食べ物の代表とも言えるはラーメン1杯よりも高カロリーです。

そのため、いくら虫歯予防になるといえ、飲めるだけ飲めば良いというわけではありません。

適切な1日の摂取量は、コップ1杯分、およそ200mlです。

ちなみに、妊娠している方は、カルシウムの推奨摂取量が増えるため、1日コップ2杯分を目安に摂取してください。

特に朝食時に牛乳を飲むのがおすすめ

先ほど、牛乳は食後に飲むことにより、虫歯予防効果を発揮しやすくなるという話をしましたが、もっともおすすめなのは、やはり朝食時もしくは朝食後です。

朝食を摂る際には、食事中も牛乳を摂取しているという方が多いかと思いますが、もし朝食のメニューが和食などであり、飲む機会がなかった場合でも、食後にコップ1杯の牛乳を飲むように習慣づけましょう。

アメリカのイリノイ大学における小児歯科学部の研究によると、朝食時に牛乳をコップ1杯飲むことで、虫歯になるリスクが大きく減少し、虫歯の原因となるプラークの酸の量が、50%も減少するというデータが出ています。

こちらの研究では、20人の成人を4つのグループに分け、それぞれ以下の組み合わせで朝食を摂ってもらっています。

・コーンフレークのみ
・コーンフレークと牛乳
・コーンフレークと果汁100%のリンゴジュース
・コーンフレークと水

その後、食後30分の時点で、各グループの口内のpH値を調べたところ、コーンフレークのみおよびリンゴジュースのグループで平均5.83、水のグループでも6.02であったのに対し、牛乳のグループは平均6.48という数値を記録しました。

pHは、数字が小さいほど酸性で口内環境が悪いことを表しているため、このことからも牛乳の虫歯予防効果が高いことがわかります。

まとめ

ここまで、牛乳が持つ虫歯予防効果を詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

毎日牛乳を摂取している方は、知らず知らずのうちに虫歯予防ができているということになります。

ただし、飲みすぎると虫歯のリスクは高まりますし、食後に飲むことや、他の栄養素とバランス良く摂取することなども意識しなければ、効果は半減するため、注意してください。

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