虫歯を予防する方法と言えば、何と言っても毎日の歯磨きが挙げられます。
しかし、人によっては、きちんと歯磨きをしているにもかかわらず、すぐに虫歯が再発してしまうというケースもあります。
ここからは、虫歯を発症しやすい方の主な特徴について解説したいと思います。
虫歯になりやすい人の主な特徴8選
虫歯を何度治療してもすぐ再発するという方は、その度に歯科クリニックに通わなければいけませんし、当然治療費もかさんでいきます。
また、このような方は、主に以下のような特徴を持っています。
・歯磨きの仕方が良くない
・遺伝的に歯質が弱い
・歯並びが悪い
・口呼吸をしている
・食べ方に問題がある
・甘いものや酸っぱいものを好んで食べる
・生活習慣が乱れている
・過去に治療した箇所がたくさんある
歯磨きの仕方が良くない
毎日歯磨きをしていても、磨き残しが多いと、当然虫歯になりやすくなります。
歯並びによる磨きにくさだけではなく、歯並びが良く磨きやすい歯並びだったとしても、歯ブラシはついついルーティーン化してしまうもので、おのずと磨きが甘くなってしまいます。
また、定期的な歯科検診に行っていないと、どこに磨き残しがあるのかは中々気づきにくいため、自分だけでは判断できないところも厄介なポイントです。
遺伝的に歯質が弱い
虫歯になりやすいかどうかは、遺伝的な歯質による影響を受けることもあります。
歯質とは歯を作っている材質のことをいい、弱い歯質であれば虫歯の原因菌に感染したときに、虫歯の症状が起こりやすくなります。
また、歯質は遺伝しやすいとされているため、両親が虫歯になりやすいタイプである場合、その子どもも虫歯になりやすいタイプとなることがあります。
歯並びが悪い
歯を綺麗な状態で保つためには毎日の歯磨きが重要となり、食べかすや汚れを除去することで虫歯予防につながります。
しかし、歯並びが悪いと、どうしても歯と歯の間や重なっている部分に磨き残しができてしまうため、その磨き残しがプラークへ変化し、虫歯の原因となってしまいます。
また、歯並びが綺麗な状態であれば歯と歯がぶつかり合い、プラークが自然に落ちるという事が多々あります。
一方、歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなってしまい、プラークが自然に剥がれるという事が起こらないため、口の中の状態を清潔に保ちづらく、虫歯を引き起こす原因となってしまいます。
口呼吸をしている
口の中は常に唾液によって潤いが保たれている状態ですが、普段よく口呼吸をしてしまうという方は注意しなければなりません。
というのも、口呼吸ばかりだと舌の力が自然と衰えてしまい、結果として歯並びの悪さや噛み合わせの悪さにつながってしまうからです。
そうなると、汚れの蓄積やプラークが自然に落ちづらいという状況を引き起こし、虫歯菌の繁殖を助長し、虫歯の増加につながります。
食べ方に問題がある
口の中は、1日のうち何度も中性になったり、酸性になったりを繰り返しています。
ダラダラ食べ続けるということは、お口の中がいつも酸性の状態を保ってしまうということであり、酸性を好む虫歯菌にとって最高の環境になってしまいます。
また、ダラダラ食べの逆で、早食いも虫歯になりやすいと言えます。
早食いし、よく噛まずに飲み込んでしまうと、胃腸の消化に負担がかかり、唾液の分泌も低下してしまいます。
唾液は、口内をキレイにしてくれる役割があるのですが、その働きが弱くなり、細菌や汚れが口の中に残ったままになってしまいます。
甘いものや酸っぱいものを好んで食べる
虫歯の原因菌となるミュータンス菌は、糖分を分解して乳酸を作ることで歯を溶かすため、甘いものを頻繁に食べると虫歯になりやすくなります。
また、口内が酸性に傾くと虫歯菌が活発に働くため、酸っぱい食べ物を頻繁に食べる方も虫歯になるリスクが高くなります。
生活習慣が乱れている
過度な飲酒や喫煙、ダイエット、ストレスなども虫歯を引き起こす原因です。
乱れた生活習慣を続けることで唾液の量が減ってしまい、口の中で菌が増殖します。
その結果、虫歯を引き起こしてしまうのです。
過去に治療した箇所がたくさんある
虫歯治療をすると、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を装着します。
これらの詰め物、被せ物と天然の歯の間には隙間ができやすく、プラークがたまると細菌が繁殖しやすくなります。
そこにラクトバチルス菌という細菌が棲みつくと、虫歯を悪化させてしまいます。
こちらのラクトバチルス菌は、腸内では善玉菌に分類されるのですが、口の中では虫歯を悪化させる働きをします。
まとめ
ここまで、虫歯になりやすい方の主な特徴について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
どれだけ歯磨きをしてもすぐ虫歯ができてしまうという方は、一度自身の習慣や口内状況などを見直してみることをおすすめします。
もちろん、遺伝などなかなか解決するのが難しい問題もありますが、少しでも虫歯のリスクを減らすことは、治療費の負担や将来のリスクを減らすことにもつながります。