【川崎で虫歯治療】虫歯になりやすい飲み物の種類について

虫歯を予防するためには、自宅でのブラッシングや、歯科クリニックでの定期検診など、さまざまな方法を組み合わせる必要があります。

また、食生活についても注意が必要で、虫歯のリスクが高いものはなるべく避けるのが無難です。

今回は、虫歯になりやすい飲み物の種類について解説したいと思います。

虫歯になりやすい飲み物4選

以下のような飲み物は、虫歯のリスクが高いです。

・炭酸飲料
・乳酸菌飲料
・スポーツドリンク
・果汁100%ジュース

炭酸飲料

炭酸飲料について、“歯が溶ける”というイメージを持っている方もいるかと思いますが、こちらは正確にいうと間違っています。

確かに、炭酸飲料の中に長時間歯を浸けていれば歯は溶け出しますが、こちらは4時間以上漬けたときの話です。

実際、飲み物が歯に接する時間は短時間ですし、唾液の性質によって酸性から中性に戻ります。

そのため、炭酸飲料を飲んでも歯が溶けてなくなるということはありません。

ただし、サイダーやコーラといった炭酸飲料には、糖分が多く含まれています。

こちらは、100mlあたりに約10g前後含まれていて、酸性による脱灰よりも、こちらを原因に虫歯にリスクが高くなる可能性の方が高いです。

乳酸菌飲料

近年流行している乳酸菌飲料には、ガセリ菌やシロタ株などが含まれていて、これらの成分にはストレスの緩和、睡眠の質向上といった効果があります。

しかし、乳酸菌飲料には乳脂肪や砂糖が多く含まれていて、炭酸飲料と同じように虫歯のリスクが高くなる傾向にあります。

また、乳酸菌飲料は酸性度をはかるpH値も低く、こちらも虫歯につながりやすい原因の一つです。

スポーツドリンク

スポーツドリンクなどのイオン飲料は、身体に吸収されやすく、疲労回復効果があるとされています。

加えて、熱中症対策や発熱時の水分補給にも用いられるため、良いイメージを持っている方も多いかと思いますが、虫歯予防という観点から見ると、決して適した飲み物とは言えません。

スポーツドリンクは、pH値が3.6~4.6と低く、摂取すると口内の水素イオン指数が下がり、虫歯ができやすい環境になってしまいます。

また、スポーツドリンクに含まれている糖分も問題です。

スポーツドリンクは、500mlのペットボトルの中に約30gの砂糖が入っています。

こちらは、スティックシュガー10本分に相当する量であり、この糖分によって、いわゆる虫歯菌が増殖し、酸を産生して虫歯をつくり出します。

果汁100%ジュース

果汁100%ジュースは、前述した炭酸飲料や乳酸菌飲料、スポーツドリンクとは違い、砂糖が含まれていません。

そのため、虫歯の原因にならないと思っている方も多いですが、実際は虫歯のリスクがあります。

果汁100%ジュースには、果汁由来のショ糖と呼ばれる糖分が多く含まれていて、こちらが虫歯を誘発する可能性があります。

また、強い酸性であることから、口に残りやすく、口内が酸性になり、虫歯を引き起こすことも十分に考えられます。

アルコールの摂取にも注意

虫歯になりやすい飲み物としては、通常の飲み物だけでなく、アルコールも挙げられます。

アルコールは、おつまみを食べたり、家族や友人と会話したりしながら、時間をかけてゆっくりと飲むことが多いです。

このような飲み方をしていると、口内が酸性になり、虫歯菌が活発に働きます。

また、アルコールには利尿作用があり、何度もトイレに行くと、身体の水分が抜けきってしまいます。

こちらは、口腔衛生の低下や唾液量の減少につながり、虫歯ができやすい環境をつくり出す原因になります。

特に虫歯のリスクが高いアルコール類

アルコールを摂取するときは、口内が酸性に傾きやすく、唾液の量も減少するため、どのような種類であっても虫歯のリスクはある程度高まります。

また、糖分が多いアルコール類については、さらに虫歯になりやすいため、注意しなければいけません。

具体的には、原料に酵母を加えることで、アルコールを発酵させてつくる醸造酒や、醸造酒等に果実や薬草、香料などの成分を配合した混成酒は、特に糖分が多いため、虫歯予防の観点から、あまり摂取すべきではありません。

ちなみに、醸造酒にはビールやワイン、日本酒などが、混成酒にはリキュールや梅酒、カクテルなどが該当します。

虫歯になりにくい飲み物について

虫歯になりにくい飲み物は、pH値が5.5以上で、なおかつ糖質の含まれていない以下のような飲み物です。

・水
・緑茶

水はpH値が7.0前後、緑茶は6.0前後であり、どちらも一切糖質は含まれていません。

ちなみに、紅茶はpH値が5.5程度、コーヒーは5.7程度であり、わずかながら口内が酸性に傾く可能性はあります。

まとめ

ここまで、虫歯になりやすい飲み物の種類と特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

徹底的に虫歯を予防したいというのであれば、糖分が多い飲み物や酸性の強い飲み物は、可能な限り口にしないことをおすすめします。

また、アルコールを飲みすぎると、どうしても制御が利かなくなる部分があるため、意識がハッキリあるうちに飲むのをやめ、ブラッシングも丁寧に行うようにしてください。

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