お菓子は子どもが好きなイメージがありますが、当然大人の方の中にも、毎日お菓子を好んで食べているという方はいます。
また、お菓子と虫歯は密接に関係していますが、中でも特に注意しなければいけない食べ物があります。
今回は、虫歯のリスクが高いお菓子と食べ方のコツなどについて解説します。
虫歯になりやすいお菓子ランキング
ここからは、数あるお菓子の中でも、特に気を付けなければいけないものをランキング形式で発表します。
具体的には以下の通りです。
・第3位:ケーキ、ドーナツ
・第2位:チョコレート
・第1位:キャラメル、キャンディー
第3位:ケーキ、ドーナツ
ケーキやドーナツなどのお菓子は、非常に糖分が高いです。
また、歯と歯の間に挟まりやすく、プラークの生成につながりやすいことも、虫歯のリスクが高い原因です。
ちなみに、同じような理由で、マドレーヌやフィナンシェといった洋菓子も虫歯になりやすいです。
第2位:チョコレート
チョコレートは、虫歯菌の大好物である砂糖を大量に含んでいます。
虫歯菌は、砂糖をエネルギーに変える過程で酸を発生させ、エナメル質や象牙質を溶かしていきます。
そのため、チョコレートを口にすればするほど、虫歯のリスクも上昇します。
また、チョコレートは粘性のある食べ物です。
歯で噛み砕いた後も、しばらく歯面にこびりついてなかなか離れません。
これにより、歯の表面に生息している虫歯菌の食事時間が長くなり、より一層歯が溶けてしまいます。
ただし、ブラックチョコレートやカカオ含有量が多いチョコレートは、砂糖の使用が少なめであり、ミルクチョコレートに比べると虫歯のリスクは低いです。
第1位:キャラメル、キャンディー
もっとも虫歯のリスクが高いお菓子は、キャラメルやキャンディーです。
これらは、砂糖の含有量も多いですし、チョコレートよりさらに粘度が高く、歯面に残りやすいです。
また、食べるのに時間がかかるため、その分虫歯菌も活発に動き、虫歯の発症や進行につながりやすくなります。
甘いもの以外も注意が必要
甘いものでなくても、虫歯のリスクが高いお菓子はあります。
例えば、せんべいやおかきなどは、基本的に虫歯のリスクが低いとされていますが、中には簡単に噛めないほど硬いものもあります。
また、このようなせんべいやおかきは、歯を傷付けることが考えられます。
エナメル質の表面にキズができると、虫歯が発生しやすくなるだけでなく、顎関節に過剰な負担を与えたり、噛み合わせを悪化させたりすることもあるため、要注意です。
ちなみに、適度な硬さのお菓子であれば、よく噛むことで咀嚼筋が鍛えられ、唾液の分泌も促進されるため、むしろ虫歯予防には効果的だと言えます。
お菓子の代わりにはガムやタブレットがおすすめ
ついついお菓子を食べすぎてしまうという方は、虫歯のリスクが高まりますし、カロリーの摂取量が多く太りやすくなります。
そのため、お菓子の代わりにガムやタブレットを摂取することも検討しましょう。
これらの製品の中には、虫歯の原因になる酸をつくらない成分や、唾液に溶けやすいカルシウム、フッ素などが配合されているものもあり、こちらは虫歯予防に効果的です。
また、味が長持ちする製品は、よく噛むことで唾液の分泌量も増加します。
ちなみに、キシリトール100%のガムやタブレットも、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を唯一弱められると言われているため、非常におすすめです。
いきなりすべてのお菓子をガムやタブレットに変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ日々の生活に取り入れていくだけでも、かなり虫歯のリスクは軽減されます。
お菓子の食べ方にも注意が必要
先ほどランキング形式で紹介したお菓子は、虫歯のリスクが高いですが、せんべいやスナック菓子、バニラアイスクリームや果物といったものは、それほど注意すべきお菓子ではありません。
しかし、食べ方によっては、このようなお菓子でも虫歯になりやすくなってしまいます。
特に注意すべきなのが、ダラダラ食べと食後のブラッシング不足です。
虫歯になりやすい状態とは、口内が酸性のときを指します。
人の口内は、食べ物が入っているときは酸性となり、入っていない状態を一定時間保つことで、唾液の力によって中性に戻ります。
ところが、お菓子を食べる時間を決めず、ダラダラと長時間食べてしまうと、常に口内が酸性に保たれ、なかなか中性には戻らず、虫歯のリスクは高まります。
また、先ほども触れたせんべいやおかきなどのお菓子は、甘くないものの、糖質自体は含まれています。
そのため、食後のブラッシングが不十分になると、当然口内で虫歯菌が活発に動き、虫歯につながりやすくなります。
まとめ
ここまで、虫歯のリスクが高いお菓子のことを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
毎日のようにお菓子を食べている方は、それが生活の一部になっているため、簡単にはやめられないと思います。
しかし、それでは虫歯のリスクは高くなる一方ですし、最悪の場合、虫歯が悪化して歯を失ったりすると、今後お菓子を食べるのが困難になる可能性もあるため、ある程度抑えることは大切です。