虫歯の痛みは、食事の制限や睡眠不足、仕事の集中力低下など、日常生活においてあらゆる悪影響を及ぼします。
しかし、中には虫歯の治療費を支払うのが難しく、痛みがあっても歯科クリニックに通えないという方もいるでしょう。
今回は、虫歯の治療費が支払えない場合の対処法について解説します。
虫歯の治療費が支払えない場合の対処法7選
虫歯の治療費を支払うのが困難な方の対処法としては、主に以下の方法が挙げられます。
・歯科クリニックに相談する
・クレジットカードで支払う
・デンタルローンを活用する
・無料低額診療事業を利用する
・医療費控除を活用する
・一時的に痛みを抑える方法を試す
・家族や友人に借りる
歯科クリニックに相談する
保険診療の虫歯治療については、治療日当日に料金を支払うのが原則です。
しかし、何らかの事情があって支払いが難しい場合、歯科クリニックによっては支払い方法についての相談を受け付けてくれることがあります。
ただし、こちらは歯科クリニックとの信頼関係があることが前提で、まったくの初診の場合は難しいでしょう。
また、トラブル防止のために、治療を受ける前に相談することが望ましいです。
クレジットカードで支払う
現金がどうしても用意できないという場合は、クレジットカードで支払うのも一つの手です。
クレジットカードであれば、持ち合わせがなくても支払うことができます。
ただし、治療の内容や金額によっては、クレジットカード決済ができない場合もありますし、そもそもクレジットカードに対応していない歯科クリニックでは、現金での決済しか受け付けていません。
デンタルローンを活用する
デンタルローンとは、信販会社や金融機関などが提供する、歯科治療専門のローン商品をいいます。
自動車ローンや住宅ローンと同じで、借入金の使用目的が特定の歯科治療に限定されています。
かかった歯科治療費は、信販会社などが一度立て替え払いし、患者さんが分割払いで元本と利息を返済する仕組みです。
しかし、こちらは審査に通過しなければ利用できません。
無料低額診療事業を利用する
無料低額診療事業とは、生計困難者が経済的な理由で必要な医療を受けられないことがないように、無料または低額で診療を受けられる事業のことです。
必要な医療には歯科治療も含まれているため、事業の対象であれば利用することが可能です。
また、無料低額診療事業の対象となるのは、収入がないまたは低い方、生活保護を必要とする状態にある方、特定の住所を持たない方、DVの被害者、人身取引被害者など、生計を立てるのが困難な方です。
健康保険への加入の有無は関係なく、国籍も問われません。
ただし、こちらの制度に対応している医療機関でしか利用できないため、虫歯治療を希望する歯科クリニックで利用できるとは限りません。
医療費控除を活用する
医療費控除とは、支払った医療費に対し、一定額の所得控除が受けられるという制度です。
こちらの対象となるのは、歯科治療において、治療目的となる施術です。
具体的には、虫歯治療やインプラント、子どもの歯列矯正などが該当します。
一方、美容目的のものは、医療費控除の対象になりません。
また、こちらの制度は、虫歯治療に充てる費用を立て替えるものではなく、あくまで後から支払った金額の一部が補填されるものであるため、一度は現金を用意できる方でないと活用することはできません。
一時的に痛みを抑える方法を試す
どうしても虫歯の治療費を工面できず、他の選択肢もないという場合は、一時的に痛みを抑える方法を試しましょう。
例えば、歯に圧迫感がある場合には、歯ブラシやデンタルフロスなどを使用し、食べカスや汚れを取るのが有効です。
また、痛みを感じる場合は、冷やしたタオルなどを用意し、頬に当てて痛い部分を冷やしましょう、
氷嚢を包んだタオルや、冷却シートを使うのもおすすめです。
ただし、これらはあくまで一時しのぎの方法であるため、痛みが軽減されたからといって、放置するのは良くありません。
お金の目途がついたら、すぐに虫歯治療を受けましょう。
家族や友人に借りる
後払いや国の制度、ローンなどが利用できない場合には、家族や友人にお金を借りることを検討するのも一つの方法です。
家族や友人であれば、利子を付けず、返済期限も考慮した上で貸してくれる可能性もあります。
ただし、身近な人との金銭トラブルは、今後の関係性に大きく響くため、こちらの方法は注意が必要です。
借りる側は、借りた人の好意に甘えることなく、返済期限を守る意識が大切です。
また、支払期限や借りた金額など、双方で食い違いが発生しないように、契約書を作成しておくのも一つの手です。
まとめ
ここまで、虫歯の治療費が支払えない場合の主な対処法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
お金がないことから、虫歯の痛みを我慢しているという方は、早急に前述したいずれかの方法を試してみてください。
特におすすめなのは歯科クリニックへの相談で、これによってさまざまな選択肢がうまれる可能性もあります。