【川崎の歯医者で歯周病治療】歯周病を発症することで生じる痛みについて

歯周病を発症すると、少しずつ歯茎が赤く腫れ始めます。

また食事やブラッシングの際、わずかな刺激で出血することもあります。

さらに、虫歯と同じように痛みが生じることもあり、こちらは快適な日常生活の妨げとなります。

今回は、歯周病を発症することで生じる痛みについて解説します。

歯周病が引き起こす痛みの原因

歯周病が痛みを引き起こす原因は、歯茎が下がり、その下にある歯根が露出して起こる知覚過敏です。

通常の健康的な歯茎では、外から見える歯冠部分はエナメル質という物質で覆われています。

こちらの部分に神経は存在しません。

一方歯周病が進行して歯茎が下がると、象牙質という歯の下の部分の組織が露出するため、冷たい水や歯ブラシなどの刺激が加わると痛みが出やすくなります。

夜は特に痛みが出やすい

歯周病から来る痛みは、特に歯茎に刺激が加わらなくても生じることがあります。

特に、夜間は痛みが出やすくなります。

夜に痛みが出やすい理由としては、頭部の血の巡りが良くなることや、副交感神経が優位に働くことなどが挙げられます。

夜は入浴したり、横になったり、お酒を飲んだりすることが多い時間帯です。

これらの行動はすべて、頭部への血流が良くなる行動であり、歯茎の痛みが生じやすくなります。

また夕方から夜間にかけては、自律神経のうち副交感神経が優位に働き、血管が広がって血の巡りが良くなります。

こちらも夜に歯茎が痛みやすい理由です。

ちなみに、夜就寝中に歯茎が痛んだ場合、当然満足な睡眠を取ることもできなくなります。

虫歯の痛みとの違いは?

歯周病と虫歯の痛みには、感じ方に大きな違いがあります。

虫歯の痛みは、症状が進んでいくにつれて、徐々に大きくなっていきます。

一方、歯周病の痛みはかなり微弱なものであり、最初は気付かないケースがほとんどです。

歯周病が原因で痛みが出ている場合、歯周病の症状自体がかなり進行していることが考えられます。

虫歯の場合は、少し虫歯菌が歯を蝕んだ程度でも痛みが生じるため、こちらの点については明らかに違うと言えます。

歯周病の痛みが生じたときの応急処置

歯周病から生じる痛みにより、日常生活に支障が出ているという場合は、歯科クリニックに通うまでの間、自宅で応急処置を行いましょう。

具体的には、以下のような処置がおすすめです。

・患部を冷やす
・鎮痛剤を服用する
・プラークを除去する

歯茎が痛む場合は炎症を起こしている状態のため、まず患部を冷やすことを意識しましょう。

保冷剤や冷感シートを顔の表面から当てることで、ある程度痛みは和らぐ可能性があります。

氷を口に入れるなどすると、歯茎への刺激が強くなってしまうため、こちらはおすすめできません。

また自宅に鎮痛剤がある場合は、そちらを服用するのも有効です。

鎮痛剤を飲んでも、歯周病が治るわけではありませんが、通院するまでの応急処置であれば十分な効果を発揮します。

さらに歯や歯茎にプラークが付着している場合は、ブラッシングによって除去することでも痛みが引くことがあります。

ただし腫れている歯茎を刺激すると痛みが増幅するため、歯茎をマッサージするような強いブラッシングは避けてください。

ちなみに仕上げのマウスウォッシュについては、刺激の少ないアルコールフリーのものを選びましょう。

生活習慣の改善も必要

歯周病の痛みがひどい場合は、通院までの間の生活習慣も改善させなければいけません。

具体的には、バランスの取れた食事と禁煙を心掛けましょう。

ビタミンやカルシウムなど、歯と歯茎の健康維持に役立つ食品を摂取することで、多少は痛みが引く可能性があります。

またタバコは口内の血行を悪化させたり、白血球数が減少して免疫力が低下し、歯周病を進行しやすくしたりするため、禁煙することも大切です。

歯科クリニックで行われる歯周病治療について

歯科クリニックで歯周病から来る痛みを除去するには、プラークや歯石を除去する施術を受けることになります。

しかし歯茎の炎症が強い場合は、器具で触れてしまうと余計に症状が悪くなる可能性があります。

そのため、まずは抗生物質や痛み止めなどを使用し、症状を抑える薬物治療が行われるケースが多いです。

すぐに治療が行われないことにより、不安を抱く方もいるかもしれませんが、順を追って治療をしなければ余計に辛い思いをすることになります。

処方された薬を歯科医師の指示通りに服用することが、痛みや腫れを除去する一番の近道です。

ちなみに歯茎に歯周膿瘍という膿の袋が形成されている場合は、切開して膿を出した方が治りは早くなることも考えられます。

まとめ

歯周病による痛みが出ている方は、歯がグラグラになっていたり、強い口臭が出ていたりと、他にも歯周病の症状が現れている可能性が高いです。

そのまま放置すると、歯の大部分が抜け落ちて咬合崩壊が起こることも考えられるため、できるだけ早く歯科クリニックを受診してください。

早めに通院すれば、すぐにスケーリングやルートプレーニングなどの歯周基本治療が行えます。

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