【川崎の歯医者で虫歯治療】虫歯で歯がボロボロの方における病気のリスク

虫歯を放置している場合、その1本が重症化することはもちろん、他にも新しい虫歯を次々に発症します。

虫歯を放置する方はセルフケアもおろそかになっているケースが多く、常に口内環境が良くないからです。

また虫歯で歯がボロボロの方は、あらゆる病気のリスクも高まります。

今回はこちらの内容について解説します。

虫歯で歯がボロボロの方が発症し得る病気6選

虫歯を放置し、重度にまで進行すると、以下のような病気を発症する可能性があります。

・副鼻腔炎
・顎骨骨髄炎
・脳静脈血栓症
・心筋梗塞
・敗血症
・感染性脳炎

各項目について詳しく説明します。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻腔に隣接した骨内の空洞である副鼻腔の内側で、炎症を引き起こすという疾患です。

虫歯は細菌の力によって発症するものですが、こちらの細菌は口内だけで活動しているわけではありません。

虫歯を長い間放置していると、副鼻腔にも細菌が入り込み、副鼻腔炎を引き起こします。

また副鼻腔炎を発症すると、鼻づまりや鼻水だけでなく、顔面痛や頭痛などの症状も伴います。

風邪に似た症状が特徴であるため、最初はなかなか副鼻腔炎だと気付けません。

顎骨骨髄炎

虫歯で歯がボロボロの方は、顎骨骨髄炎のリスクも高まります。

顎骨骨髄炎は、口内における細菌感染に起因する炎症が、顎骨内の骨髄にまで広がることによって発症する疾患です。

健康に問題がない方でも、虫歯が進行すると、顎骨骨髄炎を発症する可能性があります。

また骨髄炎に至った場合、本来血液が豊富な骨髄が硬化し、強い痛みを引き起こすことが考えられます。

さらに、ボロボロの歯を抜歯したとしても、治癒不全に陥ってしまうことがあります。

脳静脈血栓症

脳静脈血栓症は、口内の虫歯菌が血流に乗って脳に到達し、脳の静脈に血栓を生じさせる疾患です。

虫歯を放置したことで歯がボロボロの方は、こちらのリスクも高まります。

脳の静脈は、脳内で発生した老廃物や二酸化炭素などを含む血液を心臓に戻す役割があり、血流が滞ると脳機能に深刻な影響を及ぼします。

そのため、頭痛や嘔吐、場合によっては意識障害も引き起こします。

さらに、重篤な場合には脳出血や脳浮腫を発症し、死に至るケースも報告されています。

特に免疫力が低下している高齢の方や、基礎疾患を持つ方は、脳静脈血栓症が重症化しやすい傾向にあります。

心筋梗塞

大量に虫歯を患っている方は、心筋梗塞のリスクも高まります。

心筋梗塞は、冠動脈という心臓の筋肉に酸素や栄養を運ぶ血管が閉塞し、血液が届かなくなり、心臓の神経細胞が死滅してしまう疾患です。

心筋梗塞も虫歯菌が血液に入り込むことが原因であり、虫歯菌が血管を経由して心臓に届くことで引き起こされます。

ちなみに虫歯菌が脳血管に到達し、閉塞して血液が行き届かなくなると、脳神経細胞が死んでしまいます。

こちらが脳梗塞であり、心筋梗塞と同じく死亡のリスクがある重篤な疾患です。

敗血症

敗血症は何らかの感染症を起こしている細菌が増殖し、炎症を起こすことで臓器に障害が発生し、引き起こされる疾患です。

ここでいう何らかの感染症には、当然虫歯も含まれています。

敗血症になると、免疫機能が低下して防御反応がコントロールできなくなり、心臓や肺、腎臓などが細菌のダメージを受けることになります。

また敗血症も死亡のリスクがあり、前述した心筋梗塞も含め、首より下に虫歯菌が回った場合の死亡率はおよそ20%と言われています。

感染性脳炎

脳炎は脳内に白血球が入り込み、炎症を起こす疾患です。

中でも、虫歯が原因の場合は、感染性脳炎に当てはまります。

感染性脳炎を引き起こすと、頭痛のほか発熱や意識障害、痙攣といったさまざまな症状が見られるようになります。

その他、麻痺や異常な言動なども出てくることがあり、日常生活に支障をきたす可能性は極めて高いです。

頭痛を引き起こす疾患は脳炎以外にも数多くありますが、症状がある場合は疑うべき疾患の一つして知っておくべきです。

虫歯で歯がボロボロの方はリスクだらけ!

虫歯で歯列全体がボロボロになっている方は、病気だけでなく激しい痛みや口臭、抜歯などさまざまなリスクを抱えることになります。

神経にまで達した虫歯の痛みは非常に強く、満足に生活することすらままならない可能性が高いです。

また口臭についても非常に強烈であり、虫歯が神経にまで達している場合、神経が腐敗したニオイが発生します。

虫歯によって炎症が起こり、出血や膿が見られるようになるのも、口臭がきつくなる原因の一つです。

もちろん、虫歯を放置して歯が溶けると、抜歯をするしか選択肢がなくなってしまいます。

まとめ

虫歯を長い間放置し、歯全体がボロボロになってしまった方でも、とりあえず歯科クリニックを訪れることが大切です。

口内環境が悪化していたとしても、まだ歯を残したり、歯をキレイにしたりする治療が行える可能性はあります。

また放置していても虫歯は治りませんし、命を脅かす疾患を発症するリスクは高まるため、勇気を出して通院されることを切に願っています。

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