初期虫歯でない限り、虫歯が自然に治ることはありません。
そのため、1本でも削る必要のある虫歯を発症すれば、歯科クリニックに通う必要があります。
しかし、世の中にはつい虫歯を放置してしまい、歯がボロボロになってしまう方がいます。
今回は、虫歯を放置しがちな方の特徴について解説します。
虫歯を放置しがちな人の特徴7選
以下に該当する方は、虫歯があるにもかかわらずそのままにしてしまいがちです。
・虫歯治療の音や振動が苦手
・過去の治療のトラウマがある
・予約を取るのが面倒
・金銭的な余裕がない
・最寄りの歯科クリニックが遠い
・通院時間を確保できない
・虫歯の痛みに慣れている
各項目について詳しく説明します。
虫歯治療の音や振動が苦手
虫歯治療を行う際は、器具が稼働する音や振動が患者さんに伝わります。
これらに苦手意識を持っている方は、虫歯を治療せず放置しがちになります。
歯科クリニックの多くは、患者さんの痛みをケアするための工夫を行っています。
しかし、音や振動を聞くとそれが痛みと紐づいてしまい、どうしても恐怖心が拭えなくなるという方は多いです。
このような方は、一度歯科クリニックに相談し、治療の負担を軽減する取り組みについて質問してみましょう。
過去の治療のトラウマがある
過去に行った虫歯治療にトラウマがある方は、なかなか重い腰が上がらず、虫歯を放置する傾向にあります。
例えば、過去の治療で非常に痛い思いをした場合や、歯科医師に怒られた場合などは、治療に対して前向きになるのが難しいです。
しかし、前述の通り近年は痛みに配慮した治療が一般的ですし、虫歯だらけの口内を見せたからといって、歯科医師に怒られることは基本的にありません。
もし不安なのであれば、いくつかの歯科クリニックでカウンセリングを受け、もっとも印象が良いところを選びましょう。
予約を取るのが面倒
単純に予約を取るのが面倒な方も、つい虫歯を放置してしまいがちです。
歯科クリニックは、基本的に予約なしで来院することができません。
歯科医師や歯科衛生士は1日に多くの患者さんを診るために、細かいスケジュール調整を行っているからです。
予約なしの患者さんを受け入れると、そのスケジュールが狂ってしまいます。
もし予約を取るのが面倒なのであれば、Web予約に対応している歯科クリニックを選ぶべきです。
電話で直接従業員と話すのは億劫でも、自身一人で完結できるWeb予約であれば負担が少ないという方は多いです。
金銭的な余裕がない
虫歯を放置する方の中には、今すぐにでも治療したい気持ちがあるものの、やむを得ない事情により通院できないという方もいます。
このような方の中には、金銭的な余裕がないことを理由にしている方も多いです。
確かに、歯がボロボロになるまで虫歯を放置してしまった場合、治療費はそれなりに高額になります。
虫歯治療は保険が適用されますが、自由診療のクラウンなどを選択する場合は、数十万円単位の治療費がかかることも考えられます。
しかし、このような場合はクレジットカードの分割払いなどを利用して対応できる可能性があります。
最寄りの歯科クリニックが遠い
最寄りの歯科クリニックが遠すぎると、通院するのが億劫になり、虫歯ができていても放置しがちになります。
例えば電車に乗らなければいけない場所にある歯科クリニックは、通院するだけでもある程度身体に負担がかかります。
特に中高年以上の方は、体力的な問題から遠くの歯科クリニックに通うのを敬遠しがちです。
逆に歯科クリニックが近くにあれば、虫歯治療に通いやすくなりますし、治療後のメンテナンスも継続して行いやすくなります。
通院時間を確保できない
仕事や子育てなどで忙しく、通院時間を確保できない方も、虫歯をそのままの状態にしがちです。
ほとんどプライベートの時間を確保できないとなると、通院時間が確保できないのは致し方ありません。
しかし、有給の取得や早退などを行ったり、親族に子どもを預けたりしででも、虫歯は治療すべきものです。
そのため、これらの方法を使えば何とか時間を確保できるというのであれば、虫歯治療を最優先にすることをおすすめします。
虫歯の痛みに慣れている
虫歯を放置している期間が長い方は、少しずつ虫歯が発する痛みに慣れてきます。
痛みに慣れてくると、虫歯治療の必要性を感じなくなり、そのまま治療せずに過ごしてしまう方がいます。
そこからさらに虫歯を放置すると、今度は神経が死滅してしまい、ほとんど痛みを感じなくなります。
痛みがなくなれば、さらに歯科クリニックへの通院は遠のいてしまうため、必ず痛みがあるうちに治療を受けなければいけません。
まとめ
現時点で虫歯を放置している方の中には、自身が前述した特徴に当てはまっているという方もいるかと思います。
虫歯治療が怖かったり、面倒だったりする気持ちは理解できますが、放置していても結局いつかは何らかの処置をしなければいけません。
また歯がボロボロになっている状態の方が治療費も高くなるため、できる限り放置をせずスムーズに治療を完了させることを考えましょう。