虫歯があるにもかかわらず重い腰が上がらないという方の中には、「わざわざ通院のためにメイクをするのが面倒」という方もいるかもしれません。
しかし、実際はノーメイクで来院する方が、患者さんにとっても歯科クリニックにとっても好都合です。
今回は、メイクをせずに虫歯治療を受けることのメリットを解説します。
メイクをせずに虫歯治療を受けるメリット5選
ノーメイクの状態で虫歯治療を受けることには、主に以下のようなメリットがあります。
・歯科医師の手袋に化粧がつくのを防げる
・テキパキと治療ができる
・口をすすぎやすい
・ライトの影響を受けにくい
・半個室であれば他の患者さんの視線が気にならない
各メリットについて詳しく説明します。
歯科医師の手袋に化粧がつくのを防げる
メイクをせずに虫歯治療を受けることにより、治療中歯科医師の手袋に化粧がつくのを防止できます。
衛生面の観点から、歯科医師は必ず手袋を着用して虫歯治療を行いますが、メイクしている状態だとファンデーションなどが手に付着してしまうことがあります。
またそのままの状態で治療を続けるとなると、患者さんのメイクは崩れてしまう可能性が高いです。
場合によっては、歯科医師が手袋を取り替えなければいけません。
こちらは虫歯治療が思うように進まず、患者さんの負担が大きくなってしまうことにつながります。
一切メイクをしていなければ、手袋が化粧で汚れることもなく、虫歯治療はいたってスムーズに進みます。
テキパキと治療ができる
メイクをしている患者さんの場合、歯科医師がテキパキと治療を進められない可能性があります。
こちらはメイクが濃ければ濃いほど、崩さないように慎重に口周りなどに触れなければいけなくなるからです。
一方ノーメイクの状態であれば、歯科医師はそこまで患者さんの口元を触るのに抵抗がなくなります。
そのため、テキパキと治療ができるようになり、患者さんが治療時間の長さを感じる心配もなくなります。
口をすすぎやすい
口をすすぎやすくなることも、患者さんがメイクをせずに虫歯治療を受けるメリットの一つです。
特に口紅やリップを塗っていない場合、患者さんは口をすすぐ際に気を遣う必要がありません。
虫歯治療を行う際は、治療の合間に何度か水で口をすすぐ機会があります。
治療中は口内の出血などを伴う可能性もあるため、こちらの休憩は欠かせません。
しかし口紅やリップを塗っている場合、コップの縁についてしまったり、化粧が落ちることを気にしたりするため、どうしても口をすすぎにくくなります。
そのため、一切気を遣わなくても良いように、ノーメイクで歯科クリニックを訪れることをおすすめします。
ライトの影響を受けにくい
虫歯治療を受ける際は、強いライトが使用されます。
こちらは患者さんの口内をしっかりチェックする上で必要不可欠な機器ですが、メイクをしているとライトの影響を受けることがあります。
具体的には、強いライトが顔全体に照射され、ファンデーションやリップが汗や皮脂で崩れることが考えられます。
またこのときには、化粧が目や口元周辺に流れてきてしまい、不快感を覚える可能性もあります。
顔に違和感があると、なかなか虫歯治療に集中できなかったり、治療中動いてしまったりすることにもつながります。
静止した状態をキープしていないと、虫歯治療の危険性が高まってしまうため、最初からメイクはしない方が良いです。
半個室であれば他の患者さんの視線が気にならない
診療室が半個室になっている歯科クリニックの場合、たとえノーメイクで来院したとしても、他の患者さんの視線は気になりません。
ここでいう半個室とは、完全に患者さん1人につき1部屋になっているものではなく、パーテーションなどで個別に区切られている診療室を指しています。
虫歯治療中はマスクを外さなければいけないため、スッピンの顔が見える状態になりますが、他の患者さんと顔を合わせない場合は気にせずに虫歯治療が受けられます。
ちなみに、待合室では他の患者さんと会うこともありますが、このときはマスクを装着していれば問題ありません。
最低限の来院マナーは守ろう
虫歯治療を受ける際は、わざわざバッチリメイクをして行く必要はありませんが、ブラッシングなどの最低限のマナーは守るようにしましょう。
特に食事を摂ってすぐの口内は汚れているため、歯や歯茎の状態が確認しにくくなります。
このようなケースでは、虫歯治療に時間がかかってしまう可能性があるため、注意してください。
また髪が長い方は束ねておき、服装はフード付きのものなどを避けるようにしましょう。
まとめ
メイクには時間も手間もかかるため、ついつい面倒になってしまうのは致し方ありません。
しかし、虫歯治療はメイクをしない方がむしろスムーズに進むため、スッピンの状態で来院することをおすすめします。
またメイクをしなくても良いということがわかれば、これまで虫歯治療を受けるのをためらっていた方も、重い腰が上がるかもしれません。