【鶴見・川崎の歯医者】前歯をすべて失うことのデメリットとは?

歯に違和感や痛みがあるにもかかわらず、歯科治療への恐怖や通院の面倒臭さを感じ、放置している方は少なくありません。

またこのような状態が続くと、虫歯が重度にまで進行し、いずれ多くの歯を失ってしまいます。

今回は、前歯をすべて失うことのデメリットについて解説します。

前歯の概要

前歯と聞くと、上下の中心にある計4本の歯をイメージする方も多いかと思いますが、実際はそうではありません。

前歯は、正面から左右の犬歯までの6本を指すため、正確には上下合わせて12本あります。

また前歯の名称については前から1番目が中切歯、2番目が側切歯、3番目を犬歯といいます。

犬歯は八重歯と呼ばれることもありますが、八重歯は歯列の外に犬歯がはみ出てしまっている場合であるため、正常な歯並びのものはすべて犬歯と呼ぶのが正解です。

前歯は数ある歯の中でも、非常に多くの役割を担っています。

そのため、すべて失うとなると日常生活に多大な影響が出ることが考えられます。

前歯をすべて失うデメリット6選

虫歯の放置によって前歯をすべて失ってしまった場合、以下のようなデメリットが生じます。

・大きく口を開けられない
・食事がしづらい
・発音がしづらい
・噛み合わせが悪くなる
・顔の輪郭が変化する
・シワやたるみが増える

各デメリットについて詳しく説明します。

大きく口を開けられない

前歯をすべて失うと、口を大きく開けて話したり、食事をしたりすることが難しくなります。

なぜなら、多くの方は前歯がない状態を人に見られたくないと感じるからです。

前歯は人の第一印象を決めると言われているほど、歯の中でも大事な部分です。

またキレイに並んだ歯は爽やかな印象を与えますが、逆に前歯が1本もない場合、不潔あるいは自己管理ができないというイメージを与えかねません。

そのため、前歯をすべて失った方はコンプレックスを抱き、徐々に外部とのコミュニケーションも遮断しがちになります。

食事がしづらい

前歯をすべて失った場合、食事におけるデメリットも生じます。

正面から見るとあまりわかりませんが、実は前歯はスコップのような形状をしています。

そのため、食べ物を切り裂くのに適しています。

また前歯のうち側切歯は、食べ物を切り分ける役割もありますが、前歯が1本もなければこれらの機能はすべて失われます。

ちなみに、本来前歯で行うべき食事の動作を他の歯で行う場合、不便さを感じたり一部の歯ばかりに負担が集中したりすることが考えられます。

発音がしづらい

前歯をすべて失うことのデメリットとしては、発音がしづらくなることも挙げられます。

具体的には、サ行やバ行、パ行などの発音が不明瞭になりやすいです。

サ行は歯の間から空気を押し出すようにして発音しますが、前歯がないと通常よりも空気が漏れやすくなります。

そのため、サ行に“シュッ”という音が混ざりやすくなり、相手は聞き取りにくくなります。

またバ行やパ行については、発音の際必ず上下の唇をくっつけなければいけませんが、前歯がないと正確に唇を閉じられません。

このことから、ハ行など別の音と聞き間違えられることが考えられます。

噛み合わせが悪くなる

虫歯で前歯をすべて失った状態が続くと、次第に噛み合わせは悪くなっていきます。

こちらは前歯が抜けたことにより、本来使わない歯を使用するようになることが主な理由です。

また欠けていない歯だけで咀嚼することから、顎の筋肉にかかる負荷が偏り、噛み合わせが悪化することも考えられます。

ちなみに噛み合わせが悪くなった場合、食事への影響が出るだけでなく、肩こりや頭痛など全身症状につながる可能性もあります。

さらに顎関節症や消化器疾患、認知症などの疾病リスクも高まります。

顔の輪郭が変化する

前歯をすべて失ったことにより、顔の輪郭が変化してしまう可能性があります。

こちらは、歯の喪失によって顎の骨が吸収され、口元が凹んだり頬がこけたりするからです。

またこのような輪郭の変化は、みすぼらしい顔貌をつくり上げてしまう原因になります。

そのため、顔を見た方には「体調が悪そう」「元気がない」といったイメージを抱かれやすくなります。

シワやたるみが増える

シワやたるみが増えたり、ほうれい線が深くなったりすることも、前歯をすべて失うことによって生じる弊害です。

前歯がすべてなくなると、口の内部のハリが失われ、歯を支えていた骨が痩せてきます。

これにより、今まで張っていた皮膚が収縮してシワやたるみ、ほうれい線が多く見られるようになります。

またシワやたるみが増えれば、実年齢よりも老けて見られる可能性が高くなります。

まとめ

前歯をすべて失うまでの間には、強烈な痛みを伴う期間もあります。

そのため、すべて失うまでに歯科クリニックを訪れる方がほとんどかと思います。

しかし冒頭でも少し触れたように、患者さんの中には意地でも通院しないというような方もいます。

痛みに耐えたところで、待っている未来は治療しかありませんので、早めに決断することをおすすめします。

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