【鶴見・川崎の歯医者】天然歯で噛むことのメリットとは?

歯が欠損していたり、虫歯でボロボロになったりしている方は、長らく天然歯で噛む感覚を味わっていないかと思います。

もちろん人工歯でも噛むことはできますが、患者さん自身の歯には何にも代えがたいメリットがあります。

今回は、天然歯で噛むことの主なメリットを解説します。

天然歯で噛むことのメリット7選

日々の食事では、自身の歯を使ってしっかりと咀嚼することが大切です。

そうすることにより、以下のようなメリットが生まれます。

・噛む力が強い
・歯根膜がある
・美味しく食べられる
・炎症のリスクが低い
・消化器官への負担が少ない
・見た目が良い
・経済的な負担が少ない

各メリットについて詳しく説明します。

噛む力が強い

天然歯は噛む力が人工歯に比べて強く、食事においてメリットをもたらしてくれます。

具体的には、20~30代の男性の奥歯で約60kg、女性でも約40kgはあるとされています。

一方部分入れ歯は天然歯の30~40%、総入れ歯に関しては天然歯の10~20%程度しか咬合力がありません。

またブリッジについても、天然歯の約60%程度の力にとどまります。

そのため、天然歯をできるだけ残しておいた方が、制限をかけることなく食事を楽しめるようになります。

さらに食材を選ばないことにより、栄養不足になるリスクも軽減されます。

歯根膜がある

歯根膜が存在するというのは、天然歯における大きなメリットです。

歯根膜は、歯と歯槽骨との間に存在する組織であり、クッションのような役割を果たしています。

そのため、天然歯に強い圧が加わっても、歯の破折や歯周組織へのダメージを軽減してくれます。

また歯根膜には、噛む力を敏感に感じ取る機能も備わっています。

このことから、硬いものややわらかいものなど、さまざまな食材の食感を認識しやすくなります。

さらに歯根膜は歯周組織に対し、酸素や栄養を供給する役割も持っているため、口内の健康を維持するのに天然歯は欠かせません。

美味しく食べられる

人工歯よりも天然歯の方が、食事を美味しく食べることができます。

こちらは先ほども触れた歯根膜の役割だけでなく、温度を感じやすくなるからです。

例えば入れ歯の場合、食べ物の熱さや冷たさが口内に伝わりにくいです。

温度は食事における大きな要素であるため、温度を感じにくければ必然的に美味しさは半減します。

また熱さを感じにくい場合、スープなどを飲んだときに歯茎や頬の裏などの部分を火傷しやすくなります。

天然歯で食事をする場合、入れ歯のように口内が装置で覆われることもないため、しっかり温度を感じながら食事を楽しめます。

炎症のリスクが低い

天然歯が多い状態で食事を摂ることにより、歯茎などの炎症が起こるリスクも下がります。

こちらは血液が供給されているからです。

天然歯は、歯槽骨と歯茎、歯根膜の3つから血液が送られています。

そのため、歯の周囲には血液内に含まれる細菌と戦う好中球が存在します。

好中球は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が入り込んでも、排除してくれる働きを持っています。

一方人工歯の場合、供給される血液は天然歯によりも少なく、細菌と戦う好中球も少ないため、炎症などのリスクが高まります。

消化器官への負担が少ない

天然歯で噛むことにより、消化器官への負担も最小限に抑えられます。

天然歯は咬合力が強く、しっかり食べ物を細かく砕くことができるからです。

咀嚼した後の食べ物は、その後胃や腸などの消化器官に送られます。

このとき、しっかり咀嚼できておらず食べ物が大きいまま運ばれると、消化器官の負担が大きくなってしまいます。

天然歯で噛む場合、意識して噛むようにすればこのような心配とは無縁です。

見た目が良い

天然歯は、人工歯にはない審美性を持っています。

そのため、なるべく口元がキレイな状態をキープしたい方にとっても、天然歯で噛むことは大切だと言えます。

例えばセラミックなど高品質な人工歯は、“天然歯のような自然な白さ”と評されることがあります。

もちろんこちらは事実ですが、やはり天然歯の色や質感などを完璧に再現するのは簡単ではありません。

経済的な負担が少ない

天然歯で噛むのを意識するということは、虫歯や歯周病をなるべく予防するということでもあります。

また人工歯の作製・装着も避けるということであるため、天然歯が多く残っていればいるほど、経済的な負担は少なくなります。

インプラントなどの場合、治療時だけでなく治療後も定期的なメンテナンスに通わなければいけないため、トータルコストは非常に高くなります。

天然歯の場合、虫歯や歯周病がなければ定期検診に通うだけでOKです。

まとめ

虫歯などで歯を多く欠損している方は、「今さら治療しても遅い」と感じているかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

少しでも歯が残っていれば、ブリッジを装着するなどして、咬合力を回復させることができます。

もちろん天然歯だけで噛むのと比べると咬合力は劣りますが、少しでも自身の歯で噛む感覚を得たい方は、早めに通院することをおすすめします。

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