【鶴見・川崎の歯医者】歯周病が原因の口臭を放置するデメリット

歯周病の症状としてよく知られているのは、歯茎の腫れや出血です。

これらの症状が頻繁に見られる場合、歯周病を発症している可能性が高いです。

また歯周病に罹患すると、慢性的な口臭を発することも考えられます。

今回は、歯周病が原因の口臭を放置することのデメリットを中心に解説します。

歯周病から来る口臭の特徴

歯周病が原因で発生する口臭には、腐敗臭がするという大きな特徴があります。

こちらはさまざまな物質によって引き起こされるもので、具体的には硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどが挙げられます。

硫化水素は腐った卵のような強い刺激臭があるもので、目や皮膚、粘膜などを刺激します。

メチルメルカプタンは、腐ったタマネギのようなニオイがあり、歯周病の進行を促進する働きも持っている成分です。

さらにジメチルサルファイドは、生ゴミもしくはキャベツが腐ったようなニオイが特徴で、海苔のニオイに例えられることもあります。

ちなみにこれらの歯周病から来る口臭のニオイについては、基本的に歯周病に罹患している方の口から四六時中出続けています。

ブラッシングをしたり、うがいをしたりすればある程度軽減されますが、それでもわずかな時間しか改善されません。

歯周病から来る口臭を放置するデメリット

歯周病によって強い口臭が出ているにもかかわらず、治療せずに放置していると、以下のようなデメリットにつながります。

・周囲の人に迷惑をかける
・孤立する可能性がある
・歯を失う可能性がある
・口臭恐怖症になる可能性がある

各デメリットについて詳しく説明します。

周囲の人に迷惑をかける

歯周病が原因で発生する強い口臭は、歯周病にかかっている本人さえ良ければいいという問題ではありません。

口臭が出ているにもかかわらず放置すると、周囲の家族や友人、同僚などにも不快な思いをさせることになります。

また親しい関係の人物であれば、ある程度問題ないかもしれませんが、気を付けたいのは主に職場で起きるスメルハラスメントです。

スメルハラスメントはスメハラとも呼ばれるもので、ニオイに関して周囲の同僚などに不快感を与える行為です。

近年はセクハラやパワハラをはじめ、多様な種類のハラスメントが社会的に問題になっています。

その中で、悪臭に関連して、スメハラもハラスメントの一種として指摘されるようになりました。

スメハラの原因となるのは、口臭だけでなく体臭やタバコのニオイ、強烈な香水や柔軟性のニオイなどです。

つまり歯周病かつ喫煙をしている方などは、より職場の同僚に迷惑をかけやすくなるということです。

孤立する可能性がある

先ほどのスメルハラスメントの続きになりますが、歯周病から来る口臭を放置していると、周囲の方たちから孤立してしまう可能性があります。

こちらは口臭の問題が改善しない場合、友人や同僚が交流を避けるようになるからです。

たとえ性格に問題がなかったとしても、常に強い口臭が出ている相手と会話をしたり、一緒に食事をしたりするのは抵抗があります。

そのため、これまで交友関係があった方でも、徐々に友人や同僚との関係が希薄になることが考えられます。

またこのようなパターンでもっとも辛いのは、「口臭がするから嫌だ」とハッキリ伝えられるケースが少ないということです。

口臭はセンシティブな問題ですし、重篤な疾患によって引き起こされている可能性もあります。

このことから、周囲の方は明確に口臭を指摘することなく、徐々に離れていくケースが多くなっています。

歯を失う可能性がある

歯周病が原因の口臭を放置していると、最終的には歯を失ってしまう可能性があります。

なぜなら、口臭が出続けている間、歯周病の症状は進行し続けているからです。

歯周病の口臭は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に溜まった細菌が分解されることで発生します。

また症状がさらに悪化すると、歯周ポケットから膿が出てしまい、膿の塊が破れるとさらに強烈な口臭を放つようになります。

口臭がこのような流れで悪化していくように、歯や歯茎の状態も悪化していき、最悪の場合歯の動揺や脱落につながります。

口臭恐怖症になる可能性がある

いくらセンシティブとはいえ、歯周病から来る口臭を長期間放置し続けると、いずれは友人などから指摘されることもあります。

このとき、指摘されたことによって、口臭恐怖症になることも考えられます。

口臭恐怖症は、実際口臭が出ていないにもかかわらず、本人は口臭があると思い込んでしまう病気です。

一度発症すると、たとえ歯周病の症状が改善し、口臭がほとんどなくなったとしても、口臭を過剰に気にして対人関係や社会生活に支障をきたします。

まとめ

歯周病は静かなる病気と呼ばれるくらい、発症していることに気付きにくい疾患です。

また歯茎の腫れや出血などについては、適切なセルフケアをしていればある程度気付けますが、口臭は一切気付かない可能性が高いです。

強い刺激臭であっても、常にそのニオイを嗅いでいる本人は馴れてしまっているからです。

そのため、歯周病を少しでも早く発見・治療するために、歯科クリニックには定期的に通わなければいけません。

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