【鶴見・川崎の歯医者】歯質を強くする食べ物

毎日の歯磨きを丁寧にすることで歯を大切にすることができます。

それだけでなく、歯質を強くすることも歯を大切にするための方法の1つです。

歯質はいくつかの方法で強くすることができますが、最も手軽に取り組むことができる方法は、毎日の食事の内容に気を使うことです。

どのような食べ物が歯質の強化に適しているのか解説します。

歯質を強くするための成分は?

歯質を強くしたいのであれば、適した成分が豊富に含まれている食べ物が必要です。

どのような成分が歯質の強化に効果的なのでしょうか?

歯質を強くすることができる成分としてまず思い浮かぶのが、骨を丈夫にできるカルシウムです。

歯質を強くするための栄養素として最も重要といえますが、単体で摂取するのではなく、他の栄養素も同時に摂らなければ十分とはいえません。

カルシウムの摂取には注意すべき点があります。

歯がきちんと出来上がっている大人が摂取し過ぎた場合は、異所性石灰化が起こる可能性があります。

石灰化してしまった歯石が歯の表面に付着している場合、放置していると歯周病の原因になるかもしれません。

また、マグネシウムを歯質の強化に役立つ栄養素です。

歯や骨の働きを強化するのはもとより、酵素の働きを手助けする、神経情報を伝達するなどの働きがあるのです。

マグネシウムは身体の代謝に大きく関わっている栄養素でもあります。

体内にはさまざまなミネラルがありますが、マグネシウムは7番目に多く存在しています。

半分以上が歯や骨に含まれていて、残りは脳や神経、筋肉に含まれるのです。

カルシウムが過剰に摂取された場合は細胞外に排出するという働きがありますが、あまりに多すぎるとマグネシウムが不足するため、注意してください。

マグネシウムが不足すると、歯ぐきに起こるさまざまな病気が悪化したり、体調を崩しやすくなったりすることもあります。

リンも歯質を強くするのに必要な栄養素です。

歯に含まれている栄養素ですが、過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害して流出させてしまうため、気をつけなくてはいけません。

ビタミンAは、摂取することで歯の表面を覆うエナメル質を強くする働きがあるため、必ず摂取するべき栄養素です。

ビタミンAはレチノールやレチノイン酸とも呼ばれていて、油に溶けやすい栄養素でもあるため、調理方法には注意しましょう。

また、βカロチンも歯の強化を担う栄養素です。

摂取すると、体内で変化してビタミンAになるため、同じく積極的に摂取するとよいでしょう。

象牙質の形成にはビタミンCが必要ですが、食事に含まれる栄養素が少なく、2~3ヶ月続けると大幅に不足してしまうため、歯周病の原因になってしまう可能性があります。

ビタミンCは、炎症を抑えたり、コラーゲンが傷ついたときに修復したりする働きもある栄養素であるため、コラーゲン繊維が歯周病によって破壊された場合の修復に最適といえます。

ビタミンDは、歯や骨の石灰質、ならびにカルシウムに大きく影響がある栄養素です。

ほかに、代謝の調整や骨の沈着を促すという効果もあります。

体内で生成できる栄養素で、紫外線を浴びることで生成されますが、食事からも摂取した方が確実でしょう。

カルシウムを食べたものから吸収することを促す働きもあり、血液のカルシウム濃度を調整して一定に保ちます。

また、歯の基礎を形成するためには良質なたんぱく質も必要となるため、豊富に含まれるものを必ず食べましょう。

歯質を強化できる食べ物は?

歯質を強化するためにはさまざま栄養素が必要です。

必要な栄養素はどのような食べ物から摂取できるのでしょうか?

まず大切なのは牛乳です。

カルシウムや良質なたんぱく質が豊富に含まれていて、さらにビタミンBも摂取できる理想的な食べ物といえます。

牛乳が苦手な場合には、チーズなどの牛乳を加工した製品を選ぶとよいでしょう。

牛乳を加工しても、含まれる栄養素は大きく変わらないため、食べられるものを選んで食べましょう。

また、日本人は昔から牛乳を分解するのが得意ではないといわれているため、小魚などを食べた方がカルシウムを摂取しやすい人もいるでしょう。

マグネシウムなどのミネラルは、わかめをはじめとした海藻類や大豆などの豆類、その他の植物性食品を食べることで摂取できます。

海藻類は唾液の性質にも影響があります。

唾液を虫歯や歯周病の原因となる細菌を繁殖させにくい性質に変化させることができるのです。

リンは加工食品や清涼飲料水などに、保存性や食感をよくするためにリン酸として含まれていることが多いため、加工食品や飲料には気をつけましょう。

ただし、現代では加工食品を一切食べないということは難しいため、できるだけ減らすように心がけることが必要です。

ビタミンAを摂取したい場合は豚や鳥などのレバーやウナギ、乳製品、パセリ、人参などを摂取しましょう。

βカロチンが豊富に含まれている人参は貧血予防や造血作用もある野菜で、歯ごたえがあって歯の表面の汚れを落としてくれる効果にも期待できるため、おすすめです。

ビタミンCは柑橘類をはじめとした果物に多く含まれていますが、ジャガイモやカボチャなどの根菜類にも含まれています。

ビタミンDは体内でも生成されますが、きくらげや干し椎茸、卵、いくら、サンマ、マグロなどにも含まれている栄養素です。

まとめ

歯質を強くしたいのであれば、歯質を強くするために必要な成分が含まれた食べ物を選んで食べるという方法があります。

歯の成分といえばカルシウムが真っ先に思い浮かぶものの、他にもたんぱく質やマグネシウム、リン、ビタミン類などが必要です。

当然、1つの食べ物だけでは必要なすべての栄養素を摂取することができないため、食材を組み合わせて摂取してください。

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