歯周病や罹患率が高いものの、発症していることに対し危機感を持っている方は少ないです。
なぜなら歯周病は痛みがなく、虫歯のように生活の支障が出にくいからです。
しかし実際は危険な疾患であり、歯周病の疑いがある方は詳細について把握しなければいけません。
今回は、重度の歯周病に関するよくある質問にお答えします。
重度の歯周病に関するよくある質問6選
重度の歯周病におけるよくある質問としては、主に以下のものが挙げられます。
- 虫歯になりやすいと歯周病も重度になりやすい?
- 重度の歯周病が健康に影響するって本当?
- 重度の歯周病の治療期間はどれくらい?
- 重度の歯周病は完治する?
- 重度の歯周病は必ず歯を抜かなければいけない?
- 重度の歯周病がある場合の歯科クリニックの選び方は?
各質問にそれぞれお答えしていきます。
虫歯になりやすいと歯周病も重度になりやすい?
虫歯を発症しやすい方や、何度治療を受けても同じ箇所で二次虫歯が発症してしまう方は少なくありません。
このように虫歯になりやすい方は、歯周病のリスクも高く重度になりやすいと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
虫歯を引き起こす細菌、歯周病の発症や悪化につながる細菌は、それぞれまったく異なるからです。
逆に言えば、虫歯になりにくいからといって、歯周病も悪化しにくいというわけでもありません。
実際、ずっと虫歯なしの健康な歯だった方が、中年以降に歯の異変を感じて歯科クリニックを受診したところ、重度の歯周病になっていたというのはよくあるケースです。
ただし、虫歯菌も歯周病菌もブラッシングや食生活の改善などで減少させられるため、しっかりケアを行っていれば両方のリスクを減らせることは確かです。
重度の歯周病が健康に影響するって本当?
歯周病が重度にまで進行すると、口内だけでなく全身の健康にも影響します。
具体的には糖尿病の悪化や心血管疾患のリスク増大、誤嚥性肺炎との関連など、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
また妊娠中の方は、自身の身体だけでなく、これから生まれてくる胎児にまで歯周病菌が悪影響を及ぼすとされています。
そのため、歯周病を放置するのは非常に危険であり、早期発見と適切な治療が必要不可欠です。
重度の歯周病の治療期間はどれくらい?
重度の歯周病は、通常の歯周病治療よりもかなり治療期間が長くなることが予想されます。
具体的には短くても6ヶ月程度、長ければ1年以上かかります。
半年~1年以上、定期的に歯科クリニックに通うということは、普段忙しい方にとっては非常に負担が大きくなります。
特に歯科治療が苦手な方は、毎回辛くてたまらないでしょう。
そのため、重度になる前に歯科クリニックを訪れ、なるべく治療期間を短くすることが大切です。
ちなみに軽度の歯肉炎であれば、1日~数日程度で治療が完了することもあります。
また歯肉炎の次の段階である歯周炎でも、軽度の場合は1~3ヶ月程度の通院期間で済みます。
重度の歯周病は完治する?
重度の歯周病は、歯科クリニックで治療を受けることによって症状が改善されますが、それだけで完治すると断言することはできません。
なぜなら、患者さんのセルフケアが発症に大きく関係しているからです。
歯周病は慢性疾患であり、生活習慣病でもあります。
そのため、“再発リスクがまったくない”という本当の意味での完治は存在しません。
しかしきちんと歯科クリニックで治療することと、その後のセルフケアにより、かなりのケースで進行を止めて安定させることができます。
重度の歯周病は必ず歯を抜かなければいけない?
重度の歯周病の場合、抜歯が適応されるケースが多いです。
こちらは治療できる段階に限界があるからです。
歯周病は進行するにしたがい、歯を支える顎の骨が吸収されていきます。
治療を行えば、それ以上顎の骨が吸収されるのを防ぐことができますが、限られた条件以外では、失われた骨を元に戻すことはできません。
そのため、歯科クリニックを受診した時点で歯を支えられないくらいの状態になっている場合、残念ながら抜歯は避けられません。
重度の歯周病がある場合の歯科クリニックの選び方は?
重度の歯周病を患っている方は、説明に根拠があってわかりやすい歯科医師や、予後まで考えてくれる歯科医師のいる歯科クリニックを選びましょう。
歯を失うかもしれない危機に直面している患者さんは、「抜歯をしなければいけないの?」「歯を失った部分はどうするの?」といった不安の気持ちでいっぱいでしょう。
そのため、最初の問診やカウンセリングでじっくり時間を割き、わかりやすい説明をしてくれる歯科クリニックが適しています。
また患者さんの要望にきちんと耳を傾け、長期的な視点で予後を考えた治療計画を立案してくれるところもおすすめです。
まとめ
重度の歯周病についてまとめると、非常に危険で完治も難しい治療ということになります。
ただし完治が難しいからといって、治療を受けるのを諦めてしまってはいけません。
治療をすれば、これ以上進行することは防げますし、重大な全身疾患を患うリスクも軽減できます。
すでに歯茎がブヨブヨの方は治療に対する恐怖もあるかと思いますが、まずは歯科医師に相談するところから始めましょう。