【鶴見・川崎の歯医者】銀歯が外れやすいのはなぜなのか?

銀歯は保険診療のポピュラーな詰め物として、現在も多くの歯科クリニックで使用されています。

安価で治療を受けられるのが銀歯の良いところですが、こちらは他の詰め物と比べて外れやすい傾向にあります。

今回は、銀歯が外れやすい理由や、外れたままにしておくことのデメリットなどを解説します。

銀歯が外れやすい理由

銀歯が外れやすい理由としては、やはり金属でできていることが挙げられます。

金属は温度によって体積が変化しますが、口内は温度の変化が激しい場所です。

例えば熱いものを食べた後に冷たいものを食べるなどすると、その温度差によって銀歯が伸縮します。

また食事は毎日必ず繰り返されるものであり、その都度銀歯は伸び縮みを繰り返します。

その結果、銀歯と歯の間に隙間ができ、ある日突然外れてしまうことがあります。

ちなみに銀歯が外れやすくなるのは、装着してから1~2年程度です。

こちらを寿命と考える場合、他の詰め物よりはかなり短いということになります。

銀歯がより外れやすくなる原因

銀歯は金属であり、伸び縮みを繰り返すことで外れやすくなりますが、以下の原因によって外れるリスクはさらに高まります。

・粘着性や硬度の高い食べ物を食べる
・爪楊枝で食べカスを取る
・歯ぎしりや食いしばり

各項目について詳しく説明します。

粘着性や硬度の高い食べ物を食べる

粘着性の高い食べ物をよく食べるという場合、銀歯が外れるリスクは高まります。

ここでいう粘着性の高い食べ物とは、納豆やとろろといったやわらかい粘り気のあるものではなく、餅のような硬めの粘り気です。

その他ガムやソフトキャンディー、キャラメルなどでも取れるリスクは高まります。

また硬い食べ物を食べることでも、銀歯は外れやすくなります。

煎餅などの硬いものを食べたとき、銀歯が欠けたり傷ついたりした場合、次の食事やブラッシングなどで外れる可能性が高くなります。

爪楊枝や食べカスを取る

食事を行った後、爪楊枝で歯に付着した食べカスを除去する方は多いかと思います。

しかし、こちらは銀歯が外れるリスクを高める行動であるため、控えることをおすすめします。

爪楊枝で歯に挟まったものを取ろうとすると、変に力が入ってしまい、歯茎が下がったり銀歯が取れたりすることがあります。

また歯茎を傷つけることにもつながるため、食後すぐに食べカスを除去したいのであれば、デンタルフロスや歯間ブラシを使うようにしましょう。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりも、銀歯が外れやすくなる原因の一つです。

歯ぎしりは主に就寝時に行われるものですが、こちらは歯に対して非常に強い負荷をかける行動です。

このとき加わった強い力が、銀歯の劣化や変化を引き起こし、外れやすくします。

また歯ぎしりや食いしばりについては、日中にも無意識のうちに行ってしまっている可能性があります。

そのため、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着して歯を守るだけでなく、食事の際に歯を合わせないようにすることも大切です。

銀歯が取れた歯を放置するとどうなる?

銀歯が取れた歯をそのまま放置すると、以下のリスクが生じます。

・虫歯が進行しやすくなる
・歯が割れやすくなる
・噛み合わせが悪化する

銀歯が外れた部分は、一度虫歯を治療した部分です。

そのため、歯の表面にあるエナメル質というもっとも硬い部分が削られた状態です。

このようにエナメル質がほとんどないことから、一度虫歯になるとあっという間に中程度~重度にまで進行してしまいます。

また銀歯が外れた部分の歯は、虫歯治療によって削られているため、他の歯と比べて強度もありません。

特に銀歯が外れた状態だと、歯の薄い部分しか残らず、食事などの衝撃で簡単に割れてしまう可能性があります。

さらに銀歯が外れている期間が長い場合、噛み合わせにも影響が出始めます。

銀歯が外れている場合、人は無意識に外れた方の歯を避けて咀嚼することになります。

そのため、片方の歯や顎にばかり負担がかかり、以前より噛み合わせが悪化するおそれがあります。

銀歯が外れたときに歯科クリニックで行う処置

銀歯そのものに問題がなければ、外れた銀歯はそのまま装着し直すケースが多いです。

例えば接着剤が劣化しただけの場合などは、これまで使用していた銀歯をそのまま再装着できます。

また虫歯の再発が原因で銀歯が取れた場合は、まず虫歯を治療し、新しい銀歯などの詰め物を装着する可能性が高いです。

ちなみに新しい銀歯を作製・装着する場合、6,000~9,000円程度の治療費がかかります。

もちろん銀歯だけでなく、レジンなど別の保険診療の詰め物や、自由診療の詰め物が採用されることもあります。

まとめ

銀歯は安価で虫歯の治療箇所を補える補綴物ですが、お世辞にも機能性が高いとは言えません。

またすぐに外れてしまうと、治療の手間や費用もかさむため、そのようなリスクを減らしたい方は自由診療の詰め物がおすすめです。

自由診療のセラミックなどであれば、簡単に外れたり劣化したりすることはありませんし、口元の見た目も良くなります。

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