「入れ歯」は、失った歯の代わりとして使われるもののなかでももっとも知名度の高いアイテムだといえるでしょう。
非常に長い歴史を持つこの「入れ歯」は、国家資格試験を突破しなければ名乗ることのできない歯科技工士によって作られています。
一人ひとりのために作られた入れ歯は、長く口の中で、「食べること」「しゃべること」をサポートしてくれる非常に大切なものです。
今回はこの「入れ歯」を取り上げて、
- 部分入れ歯と総入れ歯の違い
- 入れ歯の材質による違い
- 入れ歯とほかの手段の違い
について解説していきます。
「入れ歯」は、失った歯の代わりとして使われるもののなかでももっとも知名度の高いアイテムだといえるでしょう。
非常に長い歴史を持つこの「入れ歯」は、国家資格試験を突破しなければ名乗ることのできない歯科技工士によって作られています。
一人ひとりのために作られた入れ歯は、長く口の中で、「食べること」「しゃべること」をサポートしてくれる非常に大切なものです。
今回はこの「入れ歯」を取り上げて、
について解説していきます。
入れ歯は、下記の2つに分けられます。
どちらが選択されるかは、「その人自身の歯が残っているか、それとも残っていないか」によって異なります。1本でも自前の歯があれば部分入れ歯が選択されますし、まったく自分の歯がない場合は総入れ歯が選択されます。
部分入れ歯と総入れ歯は、その作りも異なります。部分入れ歯は、残っているほかの歯を利用して、それを土台にして取り付けます。
対して総入れ歯の場合は、歯茎の上に設置して使うかたちをとります。
ちなみに、総入れ歯にしてしまった場合は、物を噛む・咀嚼する力が70パーセント程度に低下してしまいます。また総入れ歯は部分入れ歯に比べてずれやすいため、やや扱いにくさを感じる人も多いといえます。
このような特徴があるため、基本的には「自分の歯がわずかでも残っているのならば、部分入れ歯を選択する。残っている歯がたとえわずかであっても、それを引き抜いて総入れ歯にするという選択肢は取らない」とされるのが一般的です。
ただ総入れ歯の場合は、全身疾患がある人や、すでに介護が必要になっている人の場合は、有用な選択肢であるといえます。
上では「部分入れ歯と総入れ歯の違い」について解説してきましたが、入れ歯は「材質」によっても分けることができます。
ひとつずつ紹介していきます。
「レジン床」とも呼ばれます。これは入れ歯の基本の材質のうちのひとつであり、非常によく使われています。なぜならほかの3つの材質は、すべて「自費診療」であるのに対し、レジンの入れ歯は保険診療対象内とされるからです。
保険診療の場合は、自己負担金が0~3割になるため、費用を抑えたい人はこの材質を選ぶとよいでしょう。
ただしレジンは、ある程度厚みがあり、水分や匂いを吸着しやすいというデメリットがあります。
金属で作られた入れ歯を「金属床義歯」と呼びますが、コバルトクロムはその金属床義歯のなかでもっとも長い歴史を持つものです。
レジンとは異なり厚みが薄く、熱伝導性が高いというメリットを持っています。この「熱伝導性の高さ」は、「料理の温度」をクリアに検知することに非常に役立ちます。
コバルトクロムの後輩として誕生したのが、このチタン床の入れ歯です。
コバルトクロム同様に、熱伝導をよく行うことができるもので、汚れもつきにくいという特徴があります。またコバルトクロムは、金属アレルギーの人には選ぶことのできない選択肢でしたが、チタン床ならば金属アレルギーを患っている人でも利用できます。
なお、レジンで作った入れ歯は保険の対象内となりますが、コバルトクロムやチタン床を使った場合、保険がききません。そのため、かなり大きい出費が求められます。
最後に取り上げる「入れ歯の違い」の内容は、「ほかの選択肢との違い」です。
入れ歯は、失ってしまった自分の歯の穴を、文字通り埋めることのできるものです。喪失後の歯をフォローするもっとも有名な手段として知られていますが、実はこの「喪失後の歯をフォローする手段」は、ほかにもあります。それが、「インプラント」と「ブリッジ」です。
ここからはこの「インプラント」と「ブリッジ」を取り上げ、入れ歯と比べるとどんなメリットやデメリットがあるのかについて解説していきます。
健全な歯を支えとして、その間に人工義歯を配する方法です。ちなみにこの方法は一見すると「入れ歯」に似ていますが、入れ歯とは異なり、取り外しができません。
ブリッジのメリットは、「きちんと自分で噛む感覚も味わえること」にあります。
また、インプラントとは異なり、外科的施術も必要ありません。「面倒さがない」という意味では、ブリッジは非常に選びやすい選択肢だといえるでしょう。
また、ブリッジによるフォローとは異なり、治療にかかる回数や時間が短いのがメリットです。加えてブリッジの場合は、その特性上、「支える歯」がなくては選択できないというデメリットがあります。
しかし入れ歯の場合は、上でも述べたように、総入れ歯を選べば自分の歯がなくても取り付けられます。
入れ歯にしろインプラントにしろブリッジにしろ、それぞれがそれぞれにメリットとデメリットを持っています。一概に、「〇〇の方法だけが優れている」といえるものではありません。
今回は入れ歯について取り上げてきましたが、実際に治療を受ける際は、ほかの方法についても学んでおくとよいでしょう。
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