虫歯になると大変です...
「虫歯」は非常にやっかいなものです。なぜならそのまま放置しておけば悪化の一途をたどり、自然治癒しないものだからです。
このようなやっかいな虫歯に対して、「それならばそもそも虫歯になる前に対応したらよいのではないか」という考えが出てきました。それが、「予防歯科」の考え方です。
「虫歯」は非常にやっかいなものです。なぜならそのまま放置しておけば悪化の一途をたどり、自然治癒しないものだからです。
このようなやっかいな虫歯に対して、「それならばそもそも虫歯になる前に対応したらよいのではないか」という考えが出てきました。それが、「予防歯科」の考え方です。
予防歯科とは、「虫歯になる前に、虫歯にならないように対策することまたそのように指導する歯科医院の科」を指す言葉です。
「歯科医院」といえば、多くの人が「虫歯になったら行くところ」と考えています。しかし歯科医院のほとんどすべては、「そもそも虫歯にならないようにするための方法」として「予防歯科」を提唱しています。予防歯科をしっかり行うことで、虫歯になったときの痛みを味わわなくて済むと考えているからです。
なお海外ではこの「予防歯科」の考えが広く根付いています。
ちなみにこの予防歯科の考え方は、1815年にできたといわれています。このときに、アメリカの歯科医師「レヴィ・スピア・パームリー」が、フロス(絹糸を使って歯冠部分を掃除するための道具)の使用を進め始めました。ちなみに彼は、1819年には予防歯科に関する書籍も出しています。
歯科医院の予防歯科でできることについて解説していきます。
なお歯科医院ごとで多少取り扱う項目が異なる場合もありますが、ここでは当院の施術メニューを元に解説していきます。
予防歯科の基本となるのが、「歯の点検」です。すべてはここから始まります。
口の中の状態は、決して一定ではありません。日々移り変わるものであり、3か月前には見られなかった虫歯の兆候が見られる、ということもよくあります。
この「歯の点検」が非常に重要な働きのひとつとして、「虫歯を最初期段階で発見できること」が挙げられます。
上でも述べたように虫歯は原則として自然治癒はしないものですが、虫歯の最初期であるCOの段階ならば、フッ素の使用と丁寧なブラッシングで治すことができます。
このように、「今は虫歯になっていない歯」「最初期の虫歯」を健康な状態に導くために、定期健診は極めて有用なのです。
もちろん、「すでに虫歯になってしまった歯」を早期発見~早期治療ができるというメリットもあります。
虫歯の原因となるものとして、「歯垢(プラーク)」「歯石」があります。スケーリングは特殊な機械を使いながらこれを取り除き、その後で歯を磨き上げ、これをツルツルにすることをいいます。
歯垢(プラーク)や歯石(歯垢が石灰化して硬くなったもの)は虫歯の原因となるものですが、歯垢(プラーク)はともかく歯石をホームケアで取るのは至難の業です。
もし無理に家でとろうとすると、口の中をけがしてしまう可能性があるので、歯科医院で除去する必要があります。
PMTCは、“Professional Mechanical Tooth Cleaning”の略称です。文字通り専門的な機器を使って歯の汚れを徹底的に落としていく方法をいいます。
歯磨きでは落とすことの難しい汚れなどをしっかり落としきることができるため、虫歯の予防はもちろん、歯周病などになるリスクをも抑えることができます。
歯磨きは、正しく行えているつもりでも、意外と「落とし」があったり「磨き残し」があったりするものです。しかし歯の健康は、ホームケアなしには成り立ちません。
そこで予防歯科では、専門のスタッフによる「ブラッシング指導」を行います。これによって自分自身の歯磨きの方法を見直すことができ、より良いホームケアができるようになります。
予防歯科は、「虫歯になる前の対策」です。これをきちんと行うことで、以下のメリットを得ることができます。
ひとつずつ見ていきましょう。
虫歯治療は、多かれ少なかれ痛みを伴うものです。「完全無痛の虫歯治療」を確約することは、どんな歯科医院であってもできません。
また虫歯の進行が進んでいればさらに治療に痛みが伴いやすくなりますし、通う回数も多くなります。それに伴い、治療費もかるようになります。
しかし予防歯科で歯の点検を行うことで、この「虫歯治療による痛み」を回避することができます。
最初期の段階で異常に気付くことができればそもそも治療を必要とせずホームケアで十分フォローができますし、たとえ虫歯が見つかったとしても早期治療により味わう痛みを最小限にできます。
PMTCを初めとして、予防歯科では「歯のクリーニング」も施術内容に入ってきます。
審美の分野である「ホワイトニング」とはまた意味が異なりますが、歯のクリーニングを行うことで、歯が美しくなるのは事実です。
歯の美しさは、その人のイメージを決定づける要素のうちのひとつです。予防歯科は、「審美歯科」とはカテゴリーを別としますが、施術を受けることできれいな歯を得られるようになるというメリットはあります。
予防歯科を受けるメリットのなかでもっとも大きいのは、「歯に対する日々の向き合い方が変わること」かもしれません。
定期的に検診を受けることで、人は「歯の健康」を意識するようになります。歯が大切なものであることを再認識することができますし、「教えてもらったブラッシング方法で歯を磨いていこう」という意識を持つことができます。
上でも述べたように、歯の健康・口の健康は、ホームケアなしでは決して成り立ちません。予防歯科を受けることで、この大切なホームケアを「正しく」「意識高く」「熱心に」取り組めるようになるわけです。
200年以上も昔に生み出された「予防歯科」の概念は、日本では欧米ほどには広まっていません。しかしこれに積極的に取り組むことで、「未来の虫歯」の発生リスクを抑えることができます。
ちなみに予防歯科に通う頻度は、一般的な人の場合は「3か月に1回程度」が目安です。参考にしてみてくださいね。
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